隅谷 由紀夫さん(仮名)

  (住所:神戸市仮設住宅 年齢性別:59才男性 職業:アルバイター)


 前略
 震災以来の長い年月にも関わりませず、多大なるご支援心よりお礼申し上げます。

 小生は震災以後高血圧になり、昨年の今頃には脳出血により入院する羽目になりましたが、たまたま軽くてすみ退院も思ったより早く、現在左手が少し反応が遅い程度ですんでいます。

 でも、いつまた再発するか分からないので定職に就くことが出来ず、パート・アルバイトを一日数時間、それも毎日とはいかず生活はそれこそ最低と思われる毎日です。
 生活資金は平成7年度に生活貸付金を350万借り入れ、その後も消費者金融より250万ほど借りてますが、パート・アルバイトの収入も借入金の利子でなくなるようです。死ぬまでに公的支援金でも出れば、借金も返済出来るのに、それも100万、いや出ないかも分からない状態ではこの先……。

 公団・県営・市営・民間の恒久住宅に当選しても、毎日の出費が今以上に増えると思うと、ますます気が滅入ります。
 元気で働くことが出来れば、死にものぐるいで働くのにな、と思いながら、悪いと分かっているのですが、ついアルコールに手が出る毎日です。

 貴殿達のような人達がおられることを生活の薬として、これからも出来るだけ明るく生きてゆくよう心掛けたいと思いますので、なにとぞこれからもよろしくお願いいたします。  拝
(1998年5月5日)





隅谷 由紀夫さんへ届いた『かみひこうき』



1.古川飛祐さん(埼玉県)

 昨年5月5日付のお手紙、読ませていただきました。1年が経ちましたが、お体はいかがですか?。「元気で働くことができれば、死にものぐるいで働くのに」というお気持ち、痛い程良く分かります。私に一体何ができるのか?。まずはこうして手紙を寄せることから始めようと思いました。隅谷さんを思う人間が一人増えたことを、どうか覚えていて下さい。
(1999年6月20日)


隅谷さんへ『かみひこうき』を送る

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