神戸 美妃子さん

  (住所:神戸市東灘区 年齢性別:35才女性 職業:主婦)


 あの震災から2年以上。街にはネオンがきらめき、もうほとんど元通りの生活を送っているだろう・・・と神戸から30分しか離れていない人でも、いや神戸に住んでいる人でさえも信じてしまっている。

 元通りの生活。何度夢見たことだろう。あの時の1秒前に戻れるのなら、私は何だってする。そう思いつめているのは私だけだろうか。三重ローンにしばられ、身動きすらとれない。

 テント→仮設→幸いにも復興住宅に入居した今でも、あの時の恐怖から、そして生活苦から抜けだせないでいる。今でも何万人の人が、テント、旧避難所、仮設暮らしを余儀なくされているのか。この先進国ニッポンで!! 人ごとととらえないでほしい。明日はあなたたちが見殺しにされるかも知れないのだ。

 この国は国民ナシでも、エライ代議士たちがいれば成り立つらしい。税金は国民の為に使われることなく、私利私欲を満たすモノとして勝手に使われていく。その代議士たちを選んだのは一体誰だ?あんただろーが。税金だけを納めて選挙権を許されない人たちがいる中、選挙権 のあるあんたたちは「今日ォ 彼氏とデートだからァ」などとほざいて罪の意識もナシに棄権していく。神戸の自殺者も含め、震災後に亡くなった人々を殺したのはあんただ!エラそうにわけのわからない理屈をこねるのだったら、つまらない代表を選ぶな!ましてキケンなどするな! 何でも人のせいにするな! 選挙に行け!

 10月の市長選。かぎりなく100%に近い投票率でなければ、神戸市民は自分で自分の首をしめるただのアホタレ 負け犬になってしまう。私は信じたい「人間捨てたもんやないんや」と・・・。
(1997年8月28日)





神戸 美妃子さんへ届いた『かみひこうき』



1.永田雅人(Wally)さん

 初めまして、私は阪神・淡路大震災でボランティアの世界に迷い込んだ者です。あれから年に3回程神戸に出かけています。
 毎回出かける度に、神戸の移り変わりと変わらぬものを感じて関東に戻っています。
 本来変わらなければならないものが変わらなくて、変わらないで欲しいものが変わってしまう・・・このもどかしさを感じながらも、私はまだまだ皆さんと語ったり遊んだり、時にはイベントを起こしたりしたいと思います。
 ですから、今後ともども「遠くの隣人」としてよろしくお願い致します。
(1997年11月18日)


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